医師人生を支えるゼネラリスト   ジーネット株式会社のブログ

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自治体病院は今後どうなるか?

 

皆さん、こんにちは。

ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

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自治体病院は大丈夫か?

自治体病院の赤字運営がニュースで報じられます。

 

だからでしょうか?

ここ2、3年、自治体病院が民間病院に

売却される事が多くなっているように感じます。

 

さすがに国立系の病院では少ないですが、

県立病院、市区町村立の病院などでは

いくつも事例がありますし、

水面下で話しが進んでいるケースもあるのでしょうね。

 

少しデータは古いですが、

平成25年度 自治体病院「純医業収支」ランキング を見ると

764病院の中で黒字運営はわずか44病院だけ、

何と他の720病院は赤字となっています。

 

補助金で何とか運営できている状況でしょうか。

さすがにこのまま放置はできないでしょうね…。

 

都立病院も今後どうなるのか?

ちょっと不安でもあります。

 

自治体病院の役割

救急医療は儲からないと言われます。

しかし住民がいる限り、

なくてはならない役割でしょう。

 

3次救急病院として、

地域医療の最後の砦として機能してきた自治体病院

 

今まで、そして現在でも自治体病院

利益を度外視しても国民の為に

厳しい環境で踏ん張っているのも事実です。

 

歴史的に見れば、

戦後の復興整備は自治体病院をはじめとした

公的医療機関の整備を中心に推進されたと言われますし、

自治体病院を中心にして

民間病院や診療所との有機的な連携を保つ事によって

医療体制の確立を図ってきました。

 

その後、日本経済は回復、そして発展し、

民間の病院、診療所も増えた結果、

1960年代には自治体系病院の病床規制が始まり、

民間の病院を優先するという方針に変わったそうです。

 

ちなみに1968年の自治体病院数は973か所であり、

現在と比較すると「やや減少」となっています。

 

このような推移から考えると、

本来的な自治体系病院の役割は

1960年代後半には終焉した…と言えるのかもしれません。

 

ただし民間の医療機関が進出しにくい

不採算医療と呼ばれる領域、

へき地医療、小児科、産科、精神科、救急、結核などの分野は

自治体病院が請け負わざるを得ず、

これでは自治体病院赤字経営なのも致し方ないでしょう。

 

自治体病院の経営努力

自治体病院自体も経営改善に

手をこまねいていた訳ではありません。

 

全国の自治体が都道府県、市町村を問わず

それぞれの地域独自の改善努力を模索しています。

 

首長や議員だけでなく、

住民も含めて現実を直視し

地域の医療サービスをどうすべきか?

行政がどこまで関与すべきなのか?

喧々諤々の議論が行われているようです。

 

そのひとつとして一部は民営化の道を選んでいますが、

必ずしも民営化が最善ではないでしょう。

 

最善とは言えないですが

実際に民営化を選択するケースは多く、

自治体はオフバランス化による将来債務の削減によって、

地域の福祉政策や健康政策に

予算を振り向ける事を狙いとしているのでしょう。

 

いずれにしても、政官財、

そして住民も含めた最適解を

それぞれの自治体が導き出さねばなりませんね。

 

自治体病院で勤務する医師のキャリアプラン

私の知人の医師から

勤めていた病院が買収されて

経営陣が変わった…と伺う事が

ここ1年の中でも何回かありました。

その何割かは自治体系病院にお勤めの先生です。

 

民営化されて経営陣が変わったからと言って、

すぐに退職を考えるのは避けた方が良いです。

 

なぜなら意外と働きやすい環境に変化したとか、

思わぬ待遇アップが実現したとか、

決して悪い事ばかりではなく

良い方向に進む事も少なくないからです。

 

まずは様子見をされるのが良いでしょう。

 

もちろんマイナスの方向に進んでしまうケースもありますので、

その時には次の職場を考えた方が良いかもしれません。

 

待遇面だけを考えると、

自治体病院より有利な職場は多いです。

 

しかし自治体系病院では

救急の症例経験を多く積めたり、

難病の経験が積めたりといったメリットもありますよね。

 

その一方で

年功序列制度、終身雇用制、労働組合といった

古き良き日本の姿が色濃く残ってますので、

先生によって合う、合わないが

ハッキリと分かれるのでしょう。

 

ある意味では赤字になる宿命を抱えていますから

赤字運営の弊害が個人に影響するようであれば、

中長期的なプランを立てて

ご自身の人生を考えていくのも

ひとつの選択肢だと思います。

 

それでは、また…。

 

 

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